こんにちは!


今回は、少し珍しい原因の腰痛患者さんのお話をしていきたいと思います


50代の女性の方。

体を反らすと腰に痛みが出る、という訴えです。


この方、普段デスクワークが多いため、当初僕らは、体を反らす為に伸びなければいけない〈股関節の筋肉〉や、〈お腹の筋肉〉の固さが原因か?と推測し、診ていったのですが、あまり大きく改善せず…


最終的に一番腰痛が改善したのは

左腕と左肩甲骨へのアプローチでした


この方は、普段からお仕事で〈電話の対応〉をする事が多いんだそうです。


そこで皆さんにもやってみて欲しいのですが、電話で話している時の姿勢をマネすると

〈肘は曲がって、肩や背中にギュっと力が入る〉のが分かりますか?

また、前にある受話器を取ろうと手を伸ばすと

〈肩甲骨が外側に移動していく〉のが分かりますか?

実は、その状態で長時間仕事をする事で、腕の筋肉や肩甲骨周り、背中の筋肉が、縮まったまま癖が付いてしまうのです。


腕や肩甲骨、背中周りの筋肉がギュっとかたくなると、まず胸椎(背骨の腰の上部分)の動きを邪魔してしまいます。

そしてさらには、肩甲骨が外側に移動する、外転と言う状態になることで猫背に近い姿勢になり、上手に反れなくなるのです。


皆さんも、試しに肩甲骨を外側に外転して猫背のようにして、腰を反らせてみて下さい。うまく反れませんよね?


腰の動きと言うのは、以前にもブログでお話ししたのですが、

腰(腰椎)だけで行われているわけではなく

その上にある胸椎や、下にある股関節なども連動して動く必要があります。


それなのに、

腕、肩、肩甲骨周りの筋肉が硬くなり、肩甲骨が外転して猫背の様になる事で、

胸椎の動きはほとんどなくなり、腰を反らす動作は『そこから下の可動部だけで行う』事になり、

結果的に腰の負担が増え

慢性腰痛や、ぎっくり腰に繋がるのです。


なので今回のケースでは

固くなり動きが出なくなっている、腕から肩、肩甲骨周りを筋膜リリースし、

肩甲骨の位置を戻し、胸椎の動きを出してあげる事で、腰痛は改善しました。

このように、全身の身体の動かし方、動きの連動を考えて診てあげる事で

なかなか良くならない症状も、改善に導く事が出来ます。


極端な話、身体のどこかに動きの悪い所があればどこに痛みが出ても不思議は無い、と言う事です。


身体の動きの悪さ、左右のバランスの乱れ、腰痛などの辛い症状にお悩みの方は

是非一度、ProStyleにお電話を^ ^