腰痛の意外過ぎる原因(一部紹介)


腰を揉んでも治らない、腰をストレッチしても治らない。
そんな腰痛の原因は他にあるかも知れません。

僕らは経験上、「痛い所」とは別の所に「痛みの原因」が潜んでいる事が多いのを知っています。
今日は紹介しませんが、肩の痛みであっても、膝の痛みであっても、首の痛みであっても、同様に原因は別にある事が多いのです。

様々ある痛みの中でも、今回は腰について触れていきたいと思います。




犯人は、お腹の筋肉!?


見出しにもありますが、その腰痛の原因、実はお腹の筋肉なんじゃない!?と言うお話です。

僕がこの事を話すのにも理由があって、初めは、どーしても腰の痛みが取れない患者さんが一定数いて、「一体どこが原因なんだ??」と頭を抱えていたのが始まりです。
色々調べ、勉強し、実践を繰り返している内に「これは間違いなく腰痛の原因の1つだ!」と確信が持てたので、今回皆さんにもお話ししていこうと思いました。

しかし「なんでお腹の筋肉が?」と思う方が多いと思いますので、次でその理由を解説していきます。




お腹の筋肉が腰痛に関係する理由


お腹の筋肉は、基本的に平べったくて大きな三層の筋肉で出来ています。
種類としては四種類に分かれ、「外腹斜筋」「内腹斜筋」「腹直筋」「腹横筋」があります。

これらの筋肉は、いずれも肋骨から骨盤に掛けてくっついており、
体を屈めたり反ったり、捻ったりする時に
常に収縮・弛緩を繰り返しています。
その中で、同じ所に繰り返し大きな負荷が掛かったり、長時間緊張が続いたりすると、
その部分が硬くなり柔軟性が著しく低下します。
そして、他の層の筋肉と密接に触れ合っている為に、硬くなった部分との摩擦が強くなり、滑らかに動く事が出来ず、
筋肉同士が強く擦れて伸び縮み出来なくなって行きます(これを癒着と呼んでいます)。

そうなると、
筋肉がくっ付いている肋骨や骨盤の動きに制限が掛かり、それを無理やり動かそうとする腰の筋肉に無理が行き、痛みを出す事になるのです。




お腹の筋肉が硬くなりやすい人・仕事


お腹の筋肉が硬くなりやすい人たちに、ある種の傾向があります。
それは、普段から座っている事が多い人、そして普段から重い物を運ぶ事が多い人です。

デスクワークをしていて、長時間座っている方、特に脚を組む方は片方だけ腹斜筋が硬くなり、癒着が生じているケースがあります。

また看護師さんや介護士さん、ヘルパーさんのように人間を移乗したり抱き上げたりする方もまた、骨盤と肋骨間の筋肉がガチガチになり腰痛を起こしている方が多いです。




どうすれば硬くならないのか?


お腹の筋肉が硬くなる理由は、
一言で言えばその人の体の使い方による所が大きいです。

例えば、それは姿勢であったり、腕の使い方であったり、脚の踏ん張り方だったり、体の使い方トータルの問題なのです。

つまり、
これさえ気を付ければ絶対硬くならない、と言う事は無いのが現実です。

しかし、的確に筋肉の状態を掴み、硬くなってしまう習慣に気付き、適切なケアをしていく事で改善していきます。




自宅で出来る簡単セルフマッサージ


簡単に出来るセルフマッサージをお教えします。

まずは、腰に痛みが出る動作を再現してみて下さい。
そして、痛みが出た所でストップして、画像の青線の部分を指で探ってみて下さい。

カチカチに硬くなった、スジ状に浮き出た所はありませんでしたか?それが見付かれば、あなたの腰痛の原因はお腹の筋肉かも知れません。

その場所を指で押さえ、深く押し込みながら、息を大きく吐きます。そのまま深呼吸を繰り返しながら、指を徐々に深く入れていき、1分間続けます。

よく、腰痛で病院を受診すると、「腹筋を鍛える」よう勧められる事があるのですが、このケースの腰痛の場合、腹筋を鍛えることで腰痛が悪化する可能性があるので注意が必要です。




最後に


以上で、お腹の筋肉が原因で起こる腰痛の話は終わりです。

腰痛の原因は本当に様々で、今回のように思いもよらぬ所から影響を受けているケースが多々あります。

実は今回お話ししたお腹の筋肉は、腰痛以外にも「肩の痛み」や「膝の痛み」に影響を与えている事がよくあります。(それについては、今後機会があったらお話ししていきます)

我々プロスタイルは、患者さん一人一人を丁寧にカウンセリングし、その人の痛みの本当の原因を見付けていきます。


腰を揉んでも、ストレッチしても治らない腰痛にお悩みの方、原因の分からない痛みにお悩みの方是非一度、お電話下さい^ ^